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右へ左へと高速で移動するシャーマンは物凄いGに襲われる。
川口「東条、もう少し静に運転できないのか…?これじゃ狙いがつけられない」
スコープを覗く川口がぼやくが、東条は聞く耳を持たない。
東条「悪ぃがやめられねぇな、お前もプロなら当ててみな」
川口「じゃそうするよ」
そう言うと川口はトリガーを引いた。
ズドン!
シャーマンの砲から放たれた弾はティーガーⅠを捉えまたも正面装甲にヒットした。
東条「ひゅ~この状況でホントに当てるかね~」
小夜「距離600…東条一気に近づけ!」
小夜の言葉に東条は気を取り直す。
東条「任せな!」
小夜《佐山、アリシア、3時方向のティーガーをやる、0距離射撃の後離脱、中の奴らをシェイクしてやれ!」
佐山
アリシア《了解》
無線で小夜が話している間に、敵との距離が一気に縮まる。
小夜「東条!ティーガーの真横につけろ!」
小夜の叫びと共にシャーマンは敵ティーガーの真横で急停止する。
小夜「川口!撃てーっ!」
更に小夜が叫ぶと川口がトリガー引いた
。
ズドン!
シャーマンの砲が火を吹いた瞬間、敵ティーガーは激しく横揺れを起こす。
小夜「東条離脱!」
小夜の言葉に東条はアクセルを全開にして敵との距離をとる。
その瞬間、佐山とアリシアのシャーマンが敵ティーガーⅠに横付けして更に0距離射撃。
敵ティーガーⅠの車体は更に激しく揺れた。
そして離脱した小夜のシャーマンが敵ティーガーⅠの後に近づき更に0距離射撃…
強固なティーガーⅠの装甲こそ抜けないが、中の人間は衝撃で車内を転がり回り気絶していた。
小夜「敵車両沈黙!東条!次をやるぞ!!」
東条「あいよ」
小夜
佐山
しかし佐山がそこまで言った時だった。
空気を震わせながら飛んできた1発の弾丸が佐山のシャーマンを襲った。
バコン!
鈍い音と共に佐山のシャーマンに風穴が空いた。
小夜「佐山!!」
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