序章

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わたしは気づいていたんだ。彼が私から離れていってる事を… いつも私を叱ってくれる年上の彼は私にとって大切な人だった… お店を持っていた彼はいつも忙しく私との時間はなかった それでも私は良かったのに…… 彼が言葉を続ける 「ミサは俺には 幸せに出来ない…」 彼は目を閉じたまま…淡々と話す 「お前 俺とは別れた方がいいんじゃねぇ」 私は彼の手を握った。 「わたしは 聡がいるだけで幸せだよ!だから 別れるとかイヤ!!」 「わがままも言わない!!ちゃんと ご飯も作るし…泣いたりしないから!」 「だから…側にいてよ…。」 彼は私の手を握り返してはくれなかった 「じゃあ俺行くから…」 車が走りだす。 繋いだ手を振り切る様に彼はハンドルを握った 突然の一方的な別れ…。 私は苦しくなった 今おきている現実が理解できなかった さっきまでベッドで彼の帰りを待っていたのに…。彼は二度と部屋に帰ってくることはなかった。 私たちは 終わったのだ…。 彼が大好きだったのに… 息ができなくなるくらい苦しくなった 一気に 彼を失った悲しみが私を襲う… 私は声をあげて泣いた。彼と別れたその場で私は泣きじゃくった…。 帰るはずのない彼を想って…。

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