1660人が本棚に入れています
本棚に追加
青い海、白い雲、太陽の光がオーシャンビューを際立たせる。
絵に書いたような美しいリゾート景色。
純白をイメージした真っ白な外壁の別荘のテラスで、悠里はひとり珈琲を啜りながら至福の時間を過ごしていた。
「悠里様、珈琲のおかわりはいかがでしょう?」
その美声に振り向くと、非の打ち所のない美丈夫な執事が軽く頭を垂れている。
「悠里様、恐れながら……先ほどのクッキーがお口についておりますよ。ふふ、私が拭いてさし上げます」
日本人離れした鼻梁にキメの細かな肌、細くて長い指が口元を拭う……。
「悠里様……こんな可愛らしいお口を無防備に私に晒すなんて、いけない人ですね……思わず口づけてしまいたくなります」
そっと顎に指を添えられて軽く持ち上げられると、ゆっくりとその端整な顔立ちが近づいて来る……。
最初のコメントを投稿しよう!