1660人が本棚に入れています
本棚に追加
五〇KBは大体文字量で言えば二万五千字前後。
あらかじめ案があったのなら話しは別だが、まっさらな状態からの立ち上げは結構厳しかった。
けれど、今回の新作は明治初期を舞台に確執のある家柄どうしの男女の恋愛模様を考えていた。
ロミオとジュリエット、いわゆるロミジュリ設定だ。
先に発表した「愛憎の果て」は同じくレトロな背景で、子爵の娘と使用人の身分差の恋愛ものだったが、愛憎というジレンマを出すために子爵の娘が使用人の愛に溺れて恋人の暗躍とも知らず、気がついたら遊郭の遊女に成り下がるという結末で締めくくられている。
そこに官能要素も盛りこまれた人間臭い描写が巷では受け、去年映画化されたが未だに人気は衰えてはいなかった。
最初のコメントを投稿しよう!