6人が本棚に入れています
本棚に追加
あの祠は一体誰の物なのか…
幼い頃から ずっと考えていた。
家の近くの山に それは寂しく立っている。
まるで 誰かを待つように…
自分の部屋の窓から見えるそれは…
春になると嬉しそうにしていた。
その周りに 千本の桜が咲き
とても綺麗なのだ…
《祠が嬉し》そんな感情があるはず無いと誰もが感じるのに…
私には…。
祠の上に座り 桜を眺める者が…
見える…。
袴を履き…
腰に刀を差した…
男の人が…。
最初のコメントを投稿しよう!