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親衛隊会議が行われた次の日、いつも通り遅刻して教室にやって来た俺は、部屋の異様な空気に眉を潜めた。
なんだかクラス全体がピリピリしている。
一体何があったのか。
取り敢えず俺は、ドアの近くにいた親衛隊隊員の一人に聞くことにした。
『なぁ、何があったのか?』
そう聞いた俺の声に隊員は驚いたように勢いよく振り向いた。
「まっ祀悧様っ!?」
彼はあわあわしながら顔を真っ赤に染める。
風邪か?
俺は、取り敢えず彼の額に手をやる。
『ん、熱はないようだが顔が赤い。気を付けろよ』
そう言って、彼の頭を撫でる。
あっ、意外にさらさら。
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