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目の前にあるドアを開くと、見える景色は椅子に座ってこちらを見ているチワワたち。
会議室のようなこの部屋。
ここは生徒会親衛隊の部屋で生徒会についてやその他色々な事について話し合う部屋である。
俺はためらいなく部屋へ入りひとつだけ空いていた椅子に腰を下ろし、周りをぐるっと見渡す。
『すまない、少し遅れたか?』
俺がそう問うと皆一斉に否定してきた。
どうやら遅れてはいないようだ。
『そうか。では会議を始める。何か報告あるか?』
すると、会長の親衛隊隊長が手をあげた。
『確か、佐々木 美琴だったか?』
名前を言うと佐々木は何故か軽く目を見張った。
「名前、覚えていて下さったんですか!」
なんだ、そんなことか。
『親衛隊のメンバーの名前と顔は全員把握している』
すると今度は部屋にいた隊員全員が驚いたようにざわつき出した。
「全員って、200人近くいますよ!?」
『記憶力は良い方なんだ。それより報告は?』
そういうと佐々木はハッとしたように慌てて口を開いた。
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