序章

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町外れまで来ると人もいなくなりヒソヒソとこちらを見て陰口を叩かれることも無くなる 森には魔王がいると言われ好き好んで近づいて来る者は誰もいない 「化物…魔王か…俺だって皆と同じ人間なんだけどな」 最初の頃は皆に避けられかなり落ち込んだが最近は余り気にならなくなってきていた でもたまにふと寂しくなる 森にある一軒家にたどり着いた ガチャ 「ただいま」 「おう帰ったか」 「具合悪いんだから寝てろよ」 この家にはもう一人住んでいる人がいる この町で唯一俺のことを避けない人物だ 「また辛気臭い顔しとんな。周りが言うことなんか気にするな」 もう一人の人物はもうかなりの高齢の男性である 「もう慣れたよ。それよりじーさんは寝てろよ」 男性はマークと言う名前だがじーさんと呼んでいる
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