序章

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じーさんは本当の家族ではない 俺の両親は小さな頃に他界してしまったらしい 死亡した原因もわからない 小さい頃は施設にいたが抜け出したまたまじーさんに会い一緒に暮らすことになった じーさんはもうかなりの歳で身体中にガタがきているらしく余り動き回れない 「ガキに心配されちゃおしまいだの」 「いいから寝てろよ」 「大丈夫じゃ。自分の体は自分がよくわかる。それより町での陰口は気にするなよ」 「だから大丈夫だって」 「おまえは化物なんかじゃない。ただ他の人より才能があっただけなんじゃから」 じーさんは昔からいつも俺の味方をしてくれる 俺と一緒にいるから町の皆はじーさんのこともよくは思っていない 「本当に大丈夫だから。今飯つくるから待ってろよ」 「はやく作ってくれ。腹へってしょうがない」
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