強制恋愛:little girl

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夢、って自分の都合のいいように書き換えられないんだなって目覚めるたびに何度も思う。 現実に起こったことの夢ならなおさらその記憶の通りに進んでしまう。 同じことの繰り返し。 録画したものを再生するように寸分の狂いもなく再生される。 そのあとの私が直面する光景も記憶にこびりついているせいか、色鮮やかに思い出せる。 駅近くの通りは人でにぎわっていて、ときおり洋食屋さんのお肉を焼くにおいや、パン屋さんの甘い菓子パンを焼くにおいが香った。 帰りに寄ろう、とか。 このお店今度来てみたいな、とか考えながら歩いていく。 いろんな人が歩いている。 子供、大人、お年寄り、サラリーマン、友達同士、カップル。 その中、たくさん人がいる中で私は見てしまった。 それはもうなんてベストタイミングで見てしまうのだろうってほどに。 見てしまったんだ。この目で、現場を。 彼氏の浮気現場を。 ドラマじゃないと起こるはずがないと思うほどのタイミング。 あ、でも実際に起こったりするからドラマとかになって分かるー、ってなるんだ。 当事者になるなんて思ってもみなかったけど。
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