強制恋愛:finger

5/20
前へ
/150ページ
次へ
「隠し味にほんの少しの愛情の醤油ブレンド」 「罰ゲームを受ける覚えはないんだけど」 口の中に残る何とも言えない味に彼女のコップのウーロン茶・・・を二口ほど飲んだ。 「嘘つき続ける罰」 「嘘ってどのこと言ってるの」 「永井くんに対しての全部」 ぐっと言葉に詰まった。 だけど同時に唇を噛み締めた。 「・・・どうして私が罰を受けなきゃいけないの」 「永井くんが全部悪いって言いたいの?」 返事も頷きたくもなかった。 でもそれだけで彼女は私の無言を肯定ととるだろう。
/150ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加