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「もしかしなくても、話ってそれだけ?」
「それだけって、話し合うのに充分な議題でしょっ」
「あーもうそんなことで僕のことこんな場所に呼んだの」
やれやれ、そう私を小馬鹿にしたように肩をすくめた。
「こんなこと話すくらいなら二人で散歩でもしない?」
「なんで散歩なの!」
「お金がかからないから」
そうかそうか。
本命でもなんでもない女にはお金もかけたくない、と。
「そもそも、別れ話切り出してる相手となんで散歩なんて」
「ふーん。じゃあ僕帰っていい?」
「・・・話は」
「却下、って何度も言わせないで」
散歩だったら付き合うよ。て、私が付き合わされるの間違いでしょ。
「さ、行こうか」
伝票を持って永井が立ち上がり、私もそれについていく。
そして話し合いの場であった喫茶店を出て、いつの間にか土手道を歩いている私と彼。
なんでだ!
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