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朝になり、その日の事は覚えていない。
多分、早々に帰ったんだと思う。
彼を寝かせてあげたくて。そして、自分も口から出そうな心臓を落ち着かせる為に。
次の会った時に、アタシ達はまた夜中まで飲み、彼の部屋に泊まり、結ばれた。
もうこの時は、アタシは彼を大好きだった。
大好きな分、彼がアタシをどう思ってるのか不安で、アタシは彼に、
『アタシ、あなたと一緒にいるとまだ緊張するし、人見知りしてるけど、あなたの事が大好きなんだけど、あなたはどう思ってる?アタシ達って、大人な関係ですか?それとも、付き合うんですか?』
今思えば、アタシ当時32歳位。の割にドストレートな質問だったなって思う。
そんなアタシに彼は
『ん~、じゃあ彼女で。』
と言った。
アタシは幸せだった。
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