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彼はジュンの気持ちに気付いているのか、いないのか、傍目からはよく分からなかった。
ジュンに、アタシは『ご飯でも誘いなよ』
と言っていた。何度か誘ったのに断られてるの~なんて聞いていて、じゃあ今夜仕事終わったらご飯行こう!その時聞くよなんて言ってた時、たまたま彼が独りでタバコを吸っていたので、ジュンに
アタシ『今いるよ!行っといで!誘っておいで!』
ジュン『え…けど今日はあんたとご飯…』
アタシ『何言ってんの!チャンスなんか早々ないよ!』
と背中を押した。
二人はご飯を食べに行った。
二人の背中を見て、アタシはあの時なぜか泣いている。
まだ好きになってもいなく、もちろん心からジュンの応援をしていたアタシが、泣いた…。
アタシの人なのに…。と不思議な気持ちになったのを覚えている。
今でも不思議で気持ち悪い記憶だ。
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