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なーくんは、一軒家に引っ越してから、今までよりもよく、アタシを自分の家に呼んだ。
自分の事が出来るからだ。
うちに来ると、自分の物が一切無いから暇だと言い、アタシがよくなーくんの家に行く。
アタシは、テレビっ子で、なーくんちのビデオデッキに録画しておいたドラマや、オンタイムのテレビを見ながら眠くなったらそのままソファーで寝る…。
なーくんは、PCでネット見てたり、下の一階で壊れたオーディオをハンダを使って直したり、なーくんの趣味をしていた。
別に、別々の部屋で別々の事をしていても気にならず、アタシはたまぁにCMの時に階段を途中まで降りて、階段に座り、そこから見えるなーくんの趣味に没頭する姿を見ながら、くだらない話しを話しかけるのが好きだった。
『今ね、テレビで美味そうなハンバーグ特集してたよ。じゃーね~』
とか
アタシ『別に用は無いけど、来てみたよ♪』
彼『どうせCMなんだろ?』
とか。こんなやり取りだけなんだけど、あの階段からなーくんを見るの、幸せだったなぁ。
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