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アタシはたまに、なーくんの寝顔を夜中見ていた。
それは、たまたまトイレに起きた時とか、なーくんのイビキや寝言で起きてしまった時とか、アタシよりもなーくんが先に寝てしまった時とか。
月明かりで薄暗い中、静かになーくんの寝顔の横顔を特等席の左側から見ていた。
この時、アタシは決まって切なくなった。
グッスリ眠っているなーくんの左腕にギュッと抱き着いて、このままずっと一緒にいれます様に…
と、神様に願った。
天井を見ながら、この時を忘れないでいたい。彼の寝顔を絶対に覚えていようと静かに泣いた事もあった。
幸せで、愛しくて、大好きで、けれど、彼との未来はいつか終わる…
そんな予感があったからかも知れない。
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