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なーくんのイビキで起きると、アタシはなーくんの寝顔を見て楽しんでいたけど、なーくんはアタシのイビキで苦しんでいた。
朝起きると、なーくんがいない…。
まだ、なーくんも寝てる時間な筈…。
どこ行ったんだろうと、寝ぼけながら隣の部屋へなーくんを探しに行くと、なーくんはソファーで寝ていた…。
『え?何でこんなとこで寝てんだろ…なーくん、風邪引くよ?』
と起こすと、なーくんは目茶苦茶恐い顔で
『最悪…。全っ然眠れなかった。お前イビキうるさい…』
と、ため息をつかれ、冷たい目でアタシを見る。
アタシは
『ごめんなさい…。』
と謝る事しか出来ず、その後は険悪ムードのまま一日がスタート…。
アタシのイビキを直す為に、鼻に貼って鼻腔を広げるアレを二人で買ってきた事もあった。
けど、なーくんは横にいない朝を何度か迎えた。
その度に、なーくんがソファーで寝てるのを起こすのが、凄く恐かった。
またあの冷たい顔を、冷たい目線でアタシを見るあの顔を見るのが恐かったし、申し訳ない気持ちもあるので、憂鬱だった。
あの顔は違う事でもよく見る様になる…。
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