充電

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だから、二人で部屋にいる時は、抱っこをして貰った。 アタシが座っているなーくんの足にまたがって、抱き着く。 『充電するから5分このままでいて』 その5分は、なーくんは大人しくしている。 アタシも目をつむり、ギュウッとなーくんに抱き着いたまま。 このまま、なーくんの体に溶けて入れたらいいのに…。 このまま、アタシの体は消えて、なーくんの中で生きて行けたらいいのになぁ… よくそんな事を思っていた。 一方なーくんは、ひたすら5分を待つ。 ジッと静かに、動かず騒がずひたすら時間が経つのを待つ。 多分時計と睨めっこしてたのかも知れない。
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