序章 うわさ

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「ねぇ、知ってる? この学校から少し離れたところにあるビルに“心霊相談所”ってゆーのがあるんだって」 「あ、それ知ってるー。なんか、胡散臭くない?」 「でも、そこに行けば心霊がらみの話は100%(パー)解決するんだよ」 「ほんとにー?」 「ほんとだって!お母さんの友達が相談に行って解決してもらったんだよ!?」 「ふ~ん………ね、翠菜(あきな)はどう思う?」 「ん………?」 「どうしたの?ぼーっとしちゃって」 「あ、ううん、なんでもない。で、なに?」 「翠菜はあの心霊相談所、どう思う?」 「え?わ、私は……―――」
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