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真っ暗な廃病院の廊下を、小さな円筒形の明かりが照らす。
コツ…コツ……と靴音を響かせながら歩く、3つの影。
「うぅ……」
「だから言っただろ?茜はまだ子供なんだから来るなって」
「あかね、こどもじゃないよ!!」
「怖いんだろ?」
「こっ、こわくないもん!!」
「ほー。じゃあ服を掴んでいるこの手はなんだ?」
「お、おとうさん、こわいっておもってるかなーって……」
「ホントか~?」
「ほんとだもんっ!!」
頬を膨らませる小さな愛娘の頭を撫でていると、反対側から心配そうな声が聞こえてきた。
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