第二章 つきもの

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「でも……本当によかったの?茜。 いつもみたいに、翠菜(あきな)ちゃんの家にいてもよかったのよ?」 “翠菜ちゃん”と聞いて、茜はさらに機嫌が悪くなったようにぷいっとそっぽを向いてしまう。 「このまえあそびにいったとき、あきなおねえちゃんのうしろにあおいおねえちゃんがいたからイヤ」 「……茜、碧衣ちゃんはもういないんだよ?」 「しんだんでしょ?でも、ほんとにいたんだもん!」 「……………」 廊下に響き渡るほど大きな声で言う茜に、2人は顔を見合わせた。
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