第二章 つきもの

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榊心霊相談所。 そこは、文字通り心霊関係を主とした相談所。 今日も心霊現象に悩まされた人々が訪れる―― 「………ヒマだな……」 わけでもなく、主である零夜は退屈していた。 平日なので、沙耶は学校に行っていて、ここには零夜本人をのぞいて誰もいない。 相談者が来そうな気配はまったくと言っていいほどない。 退屈しのぎに出掛けたいところだか、相談所を無人にしたことが沙耶に知れたら、夕飯抜きの刑に処されるので、それもできない。
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