第二章 つきもの

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写真は、まだ碧衣が生きていた頃のものだった。 そして、恐らくこの少女が…… 「この子が茜ちゃんです」 「へえ、意外と可愛いですね」 「………零夜さんって、もしかしてロリコ」 「断じて違います」 何故そうなるんですか、と苦虫を噛み潰したような表情をする零夜から写真を受け取り、手帳に戻して鞄にしまっている間、零夜は難しい顔をして虚空をじっと見つめていた。 「………それで、行ってどうなったのですか?」 何やら考え込んでいる様子の零夜の姿に、続きを言うのを躊躇っていた翠菜は、その言葉を受けて自分が聞いた内容を整理しながら説明を始める。
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