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"カス"
二球目は、ボール半個分内に入った、先程のボールよりやや劣る外角のスライダーを思いっきり振っていくが一塁線へのボテボテのファールだった。
これでカウントノーツー
相手のセットアッパーは去年のホールド王。得意球は先程続けたスライダーで、他にはフォーク、スクリュー、シュートを持ち合わせている。
「スライダーを続けてきたということは、決め球は違う球か？いや逆にスライダーにタイミングが合っていないということで決め球はスライダーか？」
俺が打つわけではないが、相手投手の心理を読もうと必死になる。
"時はきたぁ~お前はこの場面の為に誕生した怪物だぁ~"
スタンドからは4番の背中を後押しするようにチャンステーマが鳴り響く。
再び二度三度素振りをしてバッターボックスに入る4番。
相手投手はセットに入って
「さて何の球だ」
投げた
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