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セットアッパーを送るもワンナウトランナー二、三塁のピンチを迎える。
「なにやってんだよ、この回に点取られるのは負けを意味するぞ」
しかしその思いもむなしく、カウントスリーノーとしてしまう。
「フォアボールは絶対ダメだぞ、ストライク取っていけ」
"カキーン"
甘く入った球を強振され
ボールは山のような軌道を描いてスタンドインする。
セットアッパーが苦虫を噛み潰したような顔をして天を仰ぐ。
「あぁ~打たれた、だめだもう勝てないわやめよう」
"ポチ"という音の後に
野球場が暗黒の世界に変貌した。
「いや~コンピューター強いな」
部屋の壁に掛けられている時計の短針が12を優に越えていた。
「もうこんな時間ですか、やりこみ過ぎたな...
よし!明日も学校あるし寝よう」
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