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「すまなかった」
即座に刺さったナイフを回収すると、土下座を決める
いくら想定外とはいえ仲間に武器を向けてしまったのは事実だ
「ちょ、白夜!?」
「あらあら…頭をお上げくださいな、私達は怒ってはいませんよ?」
「それでも、過失は無くならない…こういうのは、きっちりケジメを付けねばならない」
「「…はぁ」」
呆れたように溜息をこぼす2人に、ようやく俺も頭を上げ…ようとしたが止める
今のリアス嬢と朱乃嬢はエプロン一枚しか身に付けて無い…ようするに目のやり場が無いのだ
「…すまないが、どうしてそんな服装を?」
「う…そ、それは…」
「あらあらリアス、恥ずかしいの?」
「あ、当たり前じゃない!!」
「どうでも良いから服を着ろ…」
顔を真っ赤に染めながらモゴモゴ言葉を紡ぐリアス嬢を眺める傍ら、度々茶々を入れる朱乃嬢という混沌とした状態に目眩を覚える
「はぁ…で、コレは一体何の真似だ?」
「あら、似合いませんでしたか?」
「裸エプロンに似合うも似合わないも無い…俺が言いたいのは、なんでそういう格好してるのかって事だ
だから回るな!!」
エプロンの裾を摘まんでくるりと回ろうとする朱乃嬢を、即座に肩を掴んで止める
「ええい、朱乃嬢だと埒が開かん…!!
リアス嬢!!こりゃ何事なんだ」
「うぅ、朱乃があんなにやってるんだから私も…」
「せんでいい!!せんでいいから戻って来い!!」
朱乃嬢の雰囲気に犯されたのか、トリップしかけているリアス嬢の肩を掴んでシェイクする
しかし次の瞬間、それが間違いだったのだと思い知らされる…
「うふふ、白夜さぁん…」
「だから身体をくっつけるな!!
くそっ、背中からくっつかれると剥がせねぇ…!!」
「白夜、私の気持ち…受け取って!!」
「リアス嬢も落ち着…げふっ!?」
朱乃嬢が後ろから抱き着いて身動きが取れない状態なのに、正面からリアス嬢の突撃が鳩尾にクリティカルヒットした為、肺の中の酸素が全て吐き出される
(さ、酸素…!!)
「白夜…」
酸素を求めて口を開こうとした瞬間、リアス嬢が頭を自分の胸へと抱き締めた
「―――――――!!」
「あらあらリアス、やるわね…じゃあ私も」
タップしようと右腕を動かそうとすると、今度は背中から朱乃嬢が強く抱き締める…
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