花嫁は高校生

朝帰り

『ちなみに相手とかは？』

『知ってる。』

はぁ。

怒る気にもなれないじゃない。

『あ、あのぉ。恵那先輩。絶対私他の人に言いませんから』

ん？先輩って言った？

もしかしてうちの学校の生徒？

後輩って知らないんだよね。

幸輔の男友達何人かしか。

『結月先生、人気ありますよね』

やっぱり学校の後輩かよ……

幸輔の親友の子にさえ打ち明けてないのに彼女は知ってるのかぁ。

それだけ信用あるって事？

『で、義兄さんと何があった訳？』

『…………朝帰りだったの』

『は？義兄さんが？有り得ないでしょ』

『何で言い切れるのよ。私たちは功さんの事何も知らないじゃない。功さんは私たちの恩人だけど……今までどうやって過ごしてたかしらない。私の事だって好きで結婚したんじゃないかもしれない。私はどうすればいいかわからない』

私は幸輔に訴えながら涙を流した。