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『功さん、キスしてください』
私は功さんに触れたかった。
『恵那?今日は変だよ?』
『功さんは………私の事好き?』
今まで聞けなかった事を口にしてしまった。
今まで聞けなかった事を・・・
『もちろんだよ』
功さんは戸惑う事なく私に微笑んだ。
でもやっぱり言葉にしてくれないんだ……と落ち込んだ。
『ごめんなさい。夕食の準備しますね』
そう言い私はキッチンに逃げた。
だって私はまだ子供だからあの場にいたら功さんを苦しめる言葉をいっぱい言いそうだったから。
こんな辛い想いするぐらいなら結婚なんてしない方がよかったのかも……
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