〈絶対復縁宣言!〉

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◇◇◇◇◇オマケ 桐島 禅 月夜の部屋のインターホンが鳴って… 見せ付けるように月夜を抱きかかえて、ギャーギャー煩いヤツらの相手をしているといつの間にか腕の中で眠った月夜を寮まで連れて帰りーーー…。インターホンの音にモゾリと動いたがまた聞こえた寝息にほっと息を吐く 薄暗い室内に時計を見ればもうすぐ午後6時。腹も減ったが起こすのも忍びない。一人食事に出てもいいが起きた時に一人きりなのも可哀想だ…、そんなことを考えていると静かになった室内に鳴り響くピンポンの連打。思い当たる犯人の顔を思い浮かべベッドを飛び出し勢い良くドアを開ける 「ーーーっの、クソモジャ!!何回言やー分かんd」 「チャオー、きっりしっまちゃ~ん!」 「こんばんは。お邪魔します」 予想外の訪問者に呆気に取られている隙にズカズカと玄関に入ってくる足を蹴る。痛いよ入れて、帰れと押し問答を続けていると微かに俺を呼ぶ声。舌打ちしてそちらに向かうと後ろの2人が当然のように中に入ってきやがった 起きたか?とドアを開ければぼんやりした顔がはい、と照れくさそうに笑って…。おいおい、クソ可愛いぞ。ったく、何なんだ?口を押さえ緩む頬を隠せば… 「やっほ。コレが諏訪ちゃん?ずいぶん可愛いね~。コレはハマるわ、オレも欲しい~!」 「おまっ!!?せめてあっちで待っとけよ!!」 私室にまで無遠慮に入ってきた高村にギョッとして追い出そうとすればもう起きますので…、と月夜が起き上がってリビングに出てきた。リビングの隅で勝手に月夜のPCを立ち上げてた柏木がニッコリ笑って残念。初めまして、ってーーー…。何しようとしてたんだよ!? 高村が選んだであろう和洋中ごちゃ混ぜの差し入れで腹を満たして、柏木らしい気遣いのフルーツゼリーを月夜が美味そうに食べていれば… 「まったり完了!質問ターイム!!!」 変な掛け声の高村に柏木がパチパチ手を叩いてこっちへおいで、と2人が座るソファの真ん中に月夜を挟みーーー。ため息を吐いて適当でいいぞ、と声を掛ける 「じゃぁ…、君が会長様の探してた『はな』さん…だったんだねーーー」 次々と出てくる質問は月夜が生まれてから今までどこで何をしていたかってのが殆どでーーー。俺の実家での話になると伺うように俺を見て…、好きに話していいぞ、と言えば離れでお世話になっていました…、とだけ
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