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◇◇◇◇◇オマケ2
「ほーんと、スッベスベ~。スキンケアとかどうしてんの~?一緒にボディケアも教えてよ~?」
「そんな言い方、何だか品がないよ。それより僕はその服の下の、データが欲しいかな。どう、お願いできない?」
月夜の右に座る高村が握った手からスルスルと袖を押し上げその肌触りを堪能すれば左の柏木は肩に手を置き指先で首筋を撫でる。桐島がバスルームに消えたのを合図に何故か、質問タイムはまた月夜のターン
とは言っても先程のものとは全く違ってーーー
「これからお風呂って、桐島と一緒だったりするの?」
「裸の付き合い、っての?いいな~、オレもキミと仲良くしったいな~」
「「だから、「オレと・僕と」一緒に入ろ?」」
揃って唇が触れるほど近く耳元で囁かれればビクリと身体が跳ね、その恥ずかしさから黙ったまま俯けば2人が見合わせ口角を上げ
「ね~?オレもキミと裸の付き合い、したいんだけど~?」
「返事がないのは僕のいいように取って、いいのかな?」
真っ赤になる月夜の羞恥心を煽るように。左右から耳を犯して、指は身体のあちこちを撫でながら。気が付けばシャツのボタンは全て外されてしまい…
「もっと諏訪君とお話したいな」
「キミにオレのことも知ってもらいたいじゃん?」
「「なら、3人で。そうしよう!」」
はい、ばんざーい!と流されるままアンダーシャツまで脱がされーーー
「帰れ!ついでだ死ね!!」
鈍い音と呻き声。漸く戻ってきた桐島の鉄拳で2人ともうずくまったまま痛いだのヒドイだのと文句を言っている。先に風呂行ってろ、と月夜を出て行かせ、振り返ったその顔に2人の血の気がサーっと引く
「だ、だって桐島ちゃんばっか、ズルイじゃん!!」
「いろんな人との付き合いだって大事だよ。ね?」
「俺はあいつの特別だからいーんだよ!てか、あいつでナニおっ勃ててるヤツらとは付き合せねぇよ!!」
襟首を掴んで立たせ容赦なく蹴れば逃げるように部屋から出て行く。鍵を掛けインターホンのボリュームを下げてーーー、これでやっと落ち着けると思うと心が軽くなる
頭いいくせに自分のことになると途端にダメなんだよな。しっかり言っとかねーと…
とは思いつつ、今は仲直りの余韻に浸りたい。傍にいて、群がる虫達から大切な美しい花を全力で護ってやればいい。そう思えばもっと強くなれる気がした
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