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彼女に腕を引かれ、体制が崩れた青年はベッドに倒れ込む。
先程まで、こちらが有利な体制のはずだったのに、いつの間にか、青年は彼女に押し倒される格好となった。
彼女と青年の視線が合う。
暗くて、よく見えなかった彼女の瞳が見えた。
それは…。
まるで、悪魔のように赤く燃えていた。
彼女は微笑みを浮かべながら口を開く。
「相手が悪かったわね『色欲の悪魔』さん。私も悪魔なの。それに私…」
彼女は先程『色欲の悪魔』がしたように、髪を梳きながら微笑んだ。
「本当は、男なんだよな」
「……!!」
彼女、否彼は『色欲の悪魔』の耳元で囁いた。
「さあ…どうしようかな?」
「……!!」
『色欲の悪魔』は声にならぬ悲鳴を上げた。
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