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「しかし一気に稼ぐ方法があります。それは『プレイヤー殺し』です。」
…!?
そんなことが許されるのか!?
「プレイヤーを殺すことに成功すると200万円の報酬が手に入ります。
先ほど言った通りここは地球ではないので犯罪なんてありません。まぁ罰則はなくもないですが…要するに早く出たければ殺してください。」
会場には怯える人、興奮している人、様々だ。
「怖いよナツキくん…」
どうやらモミジも怯えているうちの1人らしい。
「もう一つは冒険の達成です。成功したら運営側より5000億円、そしてひとつの願いを叶える権利を与えましょう。
さて、脱出方法は以上で…」
「ちょっと待ちやがれ!!」
1人の男がステージに駆け上がり白衣の男の胸ぐらをつかむ。
嫌な予感しかしなかった。
「早く俺をここから出せ!!地球に娘がいるんだ!!」
「恐らくあなたの娘はゲノムの裏側でしょうね。」
白衣の男の言葉を聞くと男は一瞬動きが止まった。
「嘘つけ!!いいから早くここからだすん…」
パンッ…
乾いた音が会場に響く。
音が消えるとほぼ同時に男は倒れた。
モミジは俺の腕を強くつかむ。誰も声をださない。
「まったく…、聞き分けのない方だ…。あの男性にいったようにあの男性の娘はきっとゲノムにいます。あなた方も例外ではありません。一度だけ言います。
あなた方が一番大切にしているものをゲノムの裏側に保管してあります。」
俺の大切にしているもの…
ユ…イ…
ユイ!!
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