特等席~食堂~

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日が当たり暖かく、眠ってしまいそうだ…と瞼を閉じると、肩を叩かれた 目を開けると李雨がこちらを見ている 「駄目ですよ、此処で寝たら…保健室に来る生徒がいるかも知れません」 「………ぁぁ…」 フラフラと危なっかしく食堂から消えて行った紅葉を見送ると、あの三人が座っていた場所を見下ろす 「……特等席…ですか…」 自分が通っていた時は、まだ生徒会役員専用なんてなかった時代 あの頃はよく皆であの席で騒いでたもんだ…と、昔を思い出しながら微笑む 「……今度、誘ってみましょうか…」 そう決めた李雨は厨房へ歩き出す 「特等席は何時の時代になっても特等席ですね…」 どうやって知らせよう… 時間は何時がいいだろう… どんな服装で行こう… ワクワクした面持ちでいる李雨は珍しく心がスッキリしていた
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