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[ガタッ、ゴトゴト!ドターーン!]
「ひぃ・・・棚が倒れたわ!」
「おい・・・嘘だろ、本当に起きるなんて」
定番のポルターガイスト。機材の仕込みとか大変だったんだからね? さて、そろそろ仕上げね。
[タスケテ・・・タスケテタスケテ!!]
私は台詞を言いながら男達の前に現れた。白いワンピース。長い髪。まさに幽霊という姿だ。
しかし男達を見た私は固まってしまった。
「ん?」
男は顔が骸骨でギロリとこちらを見ている
「誰かしら?」
女は顔半分が焼け爛れていて服も焼けたようにボロボロだ。
「で、でででてで・・・」
私は今起きた状況が理解できず言葉がでない・・・・・・
そんな私の
「お姉さん?」
私のすぐ後ろから、幼い声が聞こえる。振り向きたくはない。振り返ったらいけない!
でも振り向いてしまった。
「ダイジョウブ?」
そこには小柄な女の子が立っていた。顔は蝋人形のように白く、右目は無かった。
そしてその娘の着る制服に付いたネームプレートに自然に目がくぎ付けになった
[6年・星みなみ]
その後、私が目を覚ますと廃墟は何も無かったかのような姿だった。まるで幻でも見ていたかのように・・・
ー終わりー
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