プロローグ

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彼の両手には拳銃が握られている。 Px4ストームだ。 たった今5人を殺した銃だ。 彼は鼻歌を止めた。そして深呼吸をした。 濃厚な血の匂いがする。 火薬の匂いがする。 だが、どれも彼の好きな匂いだ。少年には甘いと感じる。 銃をショルダーホルスターに戻し、また鼻歌を歌いだした。
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