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玄関ドアに入ったとたん螢菜の唇を塞ぐ。
慌てた様子の螢菜は苦しいと訴えるように俺の胸を軽く叩く。
今の俺は螢菜の訴えを聞くつもりはさらさら無い。
俺の唇を離そうと体が離れる。
俺は両手で螢菜の腰と頭を押さえつける。
「ん・・・!!・・りゅ・・う・・あぁ・・や・・・さ・・・・・ん」
必死に呼びかける螢菜の声も今の俺には煽りの声にしか聞こえない。
螢菜の体の力が抜けた所で唇から離す。
息遣いが荒くなった螢菜を抱きしめたまま見つめる。
怯えた瞳で俺を見ているのが分かる。
「龍也さん・・・。」
螢菜は必死で俺に付いてくる・・いつでも。
螢菜はただ俺を魅了したかっただけ。
俺のためにしただけ。
俺の焼き餅が納まらなかっただけ。
あまりにも螢菜に魅了されすぎて・・。
俺は螢菜の腕を乱暴に掴むとベッドルームまで引っ張っていく。
「龍也さん!!待って。」
ベッドの横に立つと再び口を塞ぎ背中に両手を回し
螢菜のワンピースのファスナーを下ろす。
螢菜を試したくて俺を信じてくれるのか・・・。
俺は螢菜の甘いはずの時間を
俺のストレスのはけ口の時間へと
引っ張り込んでしまった。
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