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…歩いても歩いても誰も居ない
「あーーーーーもうっ!!!
誰かぁーっ!!!
誰か居ないんですかーー!!!」
耳を澄まして返事を待ったけどシーン…となるだけで…
山彦で叫んで声が返って来ないようなものだった………
「あ゙ーーーー(;口;)」
寂しさが沸き上がって叫んだ
でも返事は返って来なくて…
俺は悲痛な声で叫びながら走った
「あ゙ーー誰かーーっ!;
誰かーーっ本当にっ、居ませんかぁーーーっ!!!;;」
寂しい…
寂しい、…寂しいっ
1人は、寂しいんだよぉおおおお!!!
寂しさを誤魔化そうとひたすら走る
「∑うわぁっ!!!!??」
ドンッ
曲がり角を曲がったら何かにぶつかって尻餅をついた
「っ…痛ってぇ…」
身体中痛い癖に走るんじゃなかった;
「…あのっ…すみません。立てますかっ?」
「…あっ」
真上から声がして顔を上げると
目の前にいたのは、紛れもなく…
「ひ、人だぁーーーー!!!」
ガバっ
「えっ!?ちょっっ!!?////」
人に出会えたことが嬉しくて、嬉しくて…
ぶつかった人に抱き付いた
「ぶつかちゃってごめんねっ!!!俺、人を捜してたんだけど誰もいなくて寂しかったんだよっ!!!!」
「えっ!?;、あっ…は、はぁ;;/////」
やったよ!!人居たよ!!
人、居ましたー!!!!!
俺は喜びに満ちていた
「あ、あのっ…そろそろ離して貰えますか、苦しいです////」
「あ、申し訳ないですっ」
あまりの嬉しさにぎゅうぎゅうと抱き締めてしまった
ぶつかった人を離すと顔が真っ赤だった
え、もしかして俺が馴々しく抱きついたのがいけなかったのかっ…
ぶつかった相手男だしな;
普通に考えて男にいきなりハグされても嬉しい男いないよなぁー……
あーせっかく遭遇出来た人なのに怒らせちゃったよ;
と、とにかく謝ろう!
「あのっ本当ごめんねっ!人に会えたのが嬉しくて、つい…」
「いえ、気にしないで下さいっ//僕は大丈夫なので///」
さっきより顔が赤いのに本当に怒ってないのかなぁ…;
まぁー…とりあえず良かった、良かった!
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