記憶を無くしまして

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「っ…本当に最低っ!!!」 「謝りもしないで、また意味分からないことをっ…」 あらまっ…?; 心の叫びは声に出てしまっていたようだ; ちょっ恥ずかしいわー…//← …でも何だろうか なんかこれ前にも似たようなことがあったような気が……… まぁ、それはいいんだけど この状況なんとかしないとなぁ…… 「ヒック…ふ、っ…ぅう…」 あー…なんか小さい子苛めて泣かせちゃったみたいな感じだ 目の前でボロボロ泣く、 涙が止まらない小さな男の子 俺、特に何もしていないんですが… とりあえず感じ悪いから謝っとくか… …いや、でもちょっと待ってくれよ まず謝る理由がないのに謝罪する必要があるのか…? ってか、何に対して謝るの?; 【泣かせてすみません】? それとも 【覚えてなくてすみません】? …というか謝って泣き止んでくれるのだろうか; ま、謝っとくか 皆さん、怖いし 「あの、」 「…っ…ふっ…ぅ゙…グズッ……」 「隊長っ大丈夫ですからっ、どうか泣き止んで下さい;;」 「あの、すみま」 「っ;;…お前っ、俺等の隊長を泣かせてただで済むと思うなよっ!!!;;」 「…話聞いて下さい」 駄目だ、謝るどころじゃねぇよ だって聞く耳持たずですもん皆さん… どうしたらいいのよ、俺。 「吉野(よしの)様ー?」 俺が困惑している中 後ろから姿は見えないが、 確かに足音と誰かの声が無駄に豪華な建物に響いた
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