記憶を無くしまして

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「前田さん、 言葉を謹んで下さい(ギロッ」 「はひぃっ!!?;;」 怖っ;; むっちゃ睨まれたんすけどっ;;; 半端じゃない睨みに冷や汗が止まらない 「私たちは貴方に怒りや憎しみ、妬み等様々な思いを抱えています」 何っすか、それっ; 怒りや憎しみって… 昼ドラ?昼ドラなのかっ; 「いくら貴方が記憶を無くしたところで、以前の度が過ぎた行為は決して許されませんよ?…なので、貴方には罰を受けて貰います」 「ちょ…何で俺はそんなに怒り買われてるの?それに罰って;;」 そんな俺の問い掛けには耳を傾けず、安藤さんは電話を掛け始めた 「前田さん、チャンスを与えましょう。今から逃げ回る貴方を私たちが追い掛けます。 制限時間は2時間です。 もし制限以内に私たちから逃げ切ることが出来たら、今回のところは大目に見て見逃しましょう」 え…鬼ごっこすんの?; 「あの…もし、捕まったら、俺はどうなるの?;」 「捕まった場合は―――― 覚悟しておいて下さいね(ニコッ」 やめてっ、怪しい微笑みをしないで安藤さんっ;; 「あ、もしもし、安藤ですが…」 俺にお構い無く電話する安藤さん ってか、 待てーいっ これってさ逃げる俺1人に対して、大勢の人が追っかけてくんの?;; 勝ち目なくね; 《漸く見つかったんだねぇ♪》 電話の向こうで話す声が微かに聞こえた 「ええ、援助して頂けますよね?」 《勿論だよぉ、安藤ちゃん♪》 俺は、身の危険を察した どうしてこうなった 以前の自分は一体どういう人間だったんだ 睨まれただけで冷や汗が止まらない俺は何をしでかしたんだ …何も思い出せない 俺は意味が分からない中 《じゃあ、全軍突撃☆》 無謀な鬼ごっこが始まったのだ
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