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「い、いないっ!!!??;;」
「確かにこっちに行った筈なのにっ!!!;;」
「あの野郎何処行きやがった!!!」
「まだ遠くには行ってねぇ筈だっ!!!」
「皆で手分けして捜せっ!!!見つけ次第確保だっ!!!」
ダダダダダダタッ…
追い掛けて来ていた男たちの声は足音ともに小さくなった
勢いに任せて部屋の扉を閉めておいて良かった…
頭がヒリヒリするけど
やったよ、逃げれた!!
俺って凄いと思うわ
自画自賛して良い程だよ
見事あの大群衆から逃れ隠れることに成功したのだから
あー…本当良かった
マジで、助かっ…
………………。
何か違和感があるな
部屋に入った瞬間床ではない何かにダイブしたようだ
俺は怖くて目を閉じたから何も分からない
恐る恐る目を開けるとヒラヒラと大量の紙が空を舞っていて…
「おい…」
低音ボイスが耳に響いた
あら、やだ
安藤さんと堂々なめっちゃ格好良いイケメンが間近にいるよ
やばっ
説明が出来ない程
格好良すぎるんだけどっ
アイドル並みなんだけどっっ
…なんか鋭い目で見つられると照れちゃうんだけど////←
ジュワジュワっ
あれ、ちょっなんか…
俺の中の何かが一気に上昇し始めた
「ゔっ!!??;;」
「なっ;」
いつしか止まった筈の鼻血が再び溢れ出た
そしたら頭の中がぐるぐるになってきて………
あ、もうなんか…駄目だわ
視界が一気に暗くなった
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『俺はお前しかいらない』
どうしてそんなこと言うんだ
俺しかいらないなんてお前――――なんだからさもっと欲張れよ
『…好きだ』
それは
どっちの俺なの…?
お前が好きな俺って一体何?
あ………あれっ
この人誰だっけ…?
顔がぼやけていてはっきりとは見えないな
サラッ
あ…頭、撫でられた
………この手の感触。
ゴツくてでかいけど温かくて優しい手。
可笑しいな…
知っている筈なのに
思い出せないなんて…
………変なの
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