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不意に声が聞こえた――…
間違うはずのない声―。
聞き間違えるはずない、とてもとても愛しい声……――
体が震える。
振り向こうか?
どうしよう…
振り向きたい。
顔が見たい。
視界を全て愛しい貴女で埋めつくしてしまいたい。
ずっとそばにいたい。
姿が見たい。
でも振り向きたくない。
振り向きたい、でも振り向きたくない。
恐い。
頭のなかでグルグル回る。
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