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ギィー… サビついたドアが音をたてて開いた。 「わぁーっ広ーい!!」 辺りを見渡して遥が言った 風が気持ちいいなー って、こんなに良いところなのに誰かいないのかな… 遥が少し奥の方に歩いていくと 誰かがフェンスにもたれかかって寝ていた… ぇっと たしか、クラスの成風さんだ… 「綺麗だなー…」 自然と口から言葉が出た 透き通るような肌に、上向きに長いマツゲが生えている切れ長な目。 そして肩の少し下ぐらいまである綺麗な茶色い髪は凄く成風さんに似合っていて綺麗だった。 今まで 近付き難い雰囲気があったのもあり ちゃんと顔を見たことが無かったので、今日改めてみて、高嶺の花…そんな言葉が連想されるような顔付きに数秒の間、見惚れていてしまっていた。 なんだろ、私おかしいな… 成風さんを見てると胸の鼓動が速くなる… 心なしか顔も赤くなってきた どうしたんだろう、私 胸がドキドキと煩い 遥は初めての感情に戸惑った そう、遥は恋をしたことがないのだ 遥は、赤い顔を冷やすため 顔を洗いに屋上を後にした… まぁ、そのままご飯のことと由佳里のことを忘れてしまい、教室へと戻ってしまったのだが ―――――――――――――――――――― 由佳里「………あれ、遥は?」 その後由佳里は 1人寂しく教室へ戻り、遥は 由佳里にたっぷり怒られたとさ
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