プロローグ 始まりの邂逅

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まず初めにシルヴィアたち『第一五二調査部隊』は互いに連絡を取り合った。 そして、情報端末の機能の一つである無線機能と無線共有機能を使うことで『全無線内容を全員で共有』することができるようになった。 六階には八人。五階には七人。四階には十人。 全二五人の『第一五二調査部隊』が『生死を問わず』得た情報は以下の通りだった。 ゾンビのような外見のエネミー。 青はマイナスを司り、赤はプラスを司る敵である。 赤は『廃墟以外に触れた場合、そのすべてを焼却』。 青は『廃墟以外に触れた場合、そのすべてを冷却』。 弱点は赤は冷気。青は熱気。 『エネミーの弱点は逆に位置するもの』。 とはいえ。 赤を殺すには液体窒素をばら蒔く手榴弾クラスが必要で、青を殺すには火炎放射器が必要。 それ以外の『破壊力がある兵器は通用しなかった』。 そして、もう一つ。 この廃墟には亡霊が存在している。 『生き物』に触れたら、問答無用で『憑く』ゴースト。 これらに『憑かれた』生物は敵となる。 また。 この館には一つのルールが存在していた。 死人は放送で報告される。
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