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ついた先は昼間から酒を飲む、ダメ人間の代表かのような筋肉隆々なおっさん達がワイワイと騒いでいるところ
ここって飲み屋でしたっけね…ギルドだった筈ですが。まぁいいか
俺は此方を見ながらざわめき出したおっさん達を無視して、上に続く階段のそばにある受付に向かいました
サク
「…依頼…ある?」
「依頼をお受けするのですね?ではギルドカードの提示をお願いします」
サク
「…ん」
この拙い話し方は正体がばれないようにと変えたものです。決して二重人格とかではありませんよ
始終笑顔で丁寧な受付さんは、差し出したギルドカードを確認すると、カードと共に数枚の書類を差し出してきました
「確認いたしました。現在、“創作者”様がお受けできる依頼はこれだけです」
依頼が書かれた書類を見てみる
護衛が2つに採取が1つ、討伐が4つですか…
サク
「これ…する」
「コロットダケ3本の採取ですね?かしこまりました。期限は三日です」
コロットダケは山奥の極一部にしかは得ない稀少なキノコ
特殊な取り方をしなければ取った瞬間猛毒を噴出しますので取れる人はそうそういません
でも
サク
「…もってる」
「…では納品をお願いします」
すぐさまボックスを開いて中からコロットダケを3本取り出して受付カウンターに投げました
ドサッ
「…納品を確認いたしました。報酬はギルドカードに振り込んでおきました。お疲れ様でした」
さすが受付さん、固まった顔を瞬時に笑顔に戻しましたね
サク
「…ん」
こうして俺は再び移転しました
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