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召喚は成功
破裂した光の中、魔法陣に立っていたのは
どんなものより素早くて
どんなものより知識があって
どんなものより強くて
どんなものより美しくて
どんなものより儚くて
どんなものより凛々しくて
どんなものより大切で
どんなものより危険で
どんなものにもかえがたい存在…
銀髪を靡かせた女性は、閉じていた瞼を薄っすらと開け
サク
「母さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!!」
??
「普通に呼ばんか!!」
俺の胸ぐらを掴み上げました
サク
「ぐふっ…感動の再会ですね!母さん!!」
??
「そうだな。普通の召喚であったら感動の再会だな」
相変わらず綺麗です母さん!!
?
「え、ちょっ、何これ?召喚は普通じゃないし、出てきたの銀髪美人だし、胸ぐら掴み上げられてるし、でもサク清々しい笑顔だし。つか母さんんんんんんん!?」
うるさいですね…せっかく母さんに会えたんです。もう少し感動の余韻に浸りたかったのですが…
サボ
「おい、なんで全員気絶してるんだ…ドーリハム何してんだ?」
サク
「使い魔召喚です」
先生が変態の叫び声で起きた瞬間、降ろされてしまいました…。残念です
サボ
「…て事は気絶の原因はお前か。大層な美人さんよんだなぁ…魔族か?」
??
「一応竜族だ。うちの愚息がお世話になっております」
サボ
「いえこちらこそ…は?え?は?」
まぁ、混乱するのも無理ないですね。竜族は使い魔召喚できない筈ですし、母親が召喚されてきましたから
??
「落ち着け」
サボ
「あ、あぁ……そうだ、ドリーハムならなにやらかしてもおかしくない。おかしくないんだ。当たり前なんだ、当たり前」
先生がおかしくなりました
サク
「あ、母さん。契約しましょう」
??
「契約なら召喚された時点で完了しているぞ。背中に契約印がある筈だ」
はやく言ってくださいよ…
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