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…で、気がつけば放課後
鍛錬場の中心で佇む俺と爽やか君。周りには決闘を見にきた野次馬。“勝て!セレスさんを渡すな!”と書かれた旗を振り回す親衛隊。意気込む爽やか君の後ろで何やら喚いてる女子達に対し、俺の後ろで無言を貫く母さんと、他人事のように応援してくる変態
どうしてこうなった?
サボ
「あー…これよりアレク・シュガイルとサクリフィス・ドリーハムの決闘を行う。相手を気絶させるか殺した方が勝ち。両者、これにかける望みを言え……なんで俺が審判なんだ…」
丁度あの場にいたのと、教師だからじゃないですか?
アレク
「僕が勝ったら…セレスとの使い魔契約を破棄して彼女を解放してもらう!!」
サク
「…は?解放?」
対面する爽やか君の顔は怒り一色。なぜでしょう?
アレク
「そうだ!セレスに無理矢理契約させるなんて許さない!!」
…半ば無理矢理召喚はしましたけど、契約は母さん次第でしたが。髪を渡して「私を召喚してみろ」と言ったのは母さんなんですが。というか母さん意外とノリノリだったんですが
サボ
「相変わらず思い込み激しいなー……ドリーハム、望みはあるか?」
サク
「と言われましても……あ、俺が勝ったら母さんと俺に一切近寄らないでください」
サボ
「…よし、なら魔武器もてー」
魔武器であろう立派な装飾のついた剣を構えた爽やか君は、ずっと俺を睨みながら「許さない」と怒ってますが…別にあなたに許さなくてもどーでもいいのですが…
それに…俺もイラついてるんですよ。だって朝の「使い魔になれ」とか、今とか…
サボ
「弾いたコインが床についたら開始な…そーれっ」
《…ドリーハムがキレてる…!?》
ヒュルルー…チャリン!!
サク
「お前如きが母さんを呼び捨てにするんじゃなぁぁぁぁい!!」
?
「そこ!?」
爽やか君が駆け出すよりも前に、俺はナイフを取り出して爽やか君に斬りかかりました
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