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術後の精査のために入院した80代の女性。耳が遠く補聴器使用している方でした。
検査中の薬の影響で夕方まではうとうとしていたんですが、私が夜勤で関わりだした頃から覚醒し始めました。Dr指示でその日は禁食の指示。初めはボーッとしていたので大丈夫かな?なんて思ってました。
たまたま病室に入った時にすっきりと覚醒してて、夜の7時に「おはようございます」と。
「あ、やばいかな???」って思って筆談と耳元で「夜であること、禁食だしなにもやることはないから、寝ましょう」と説明すると(以下私と患者さんの会話です)
患「あ~そうですか、じゃあごはんは?」
私「ご飯は今日は出ません。明日先生に確認しましょう」
患「ごはんはないのか。じゃあパンは?」
私「食事が食べられないので、パンも食べられないです」
患「そっか、じゃあソバでもいいよ」
私「ソバもダメなんだよね」
患「じゃあ、ラーメンでもいいよ」
私「ラーメンもダメなんだよ」
患「ごはん無いなら、米はどこにあるんだ?」
私「え?米?何するの??」
患「ごはん無いなら炊くんだよ」
これを延々20分くらい繰り返してました。
私は他の患者さんのところにラウンド行かなきゃならないし困り果てた患者さんでした。
この患者さんは最終的に病室に残しておけなく、車いすに乗っていただきNSステーションで待っていただきました。そのうちに主治医が来棟し、状況を報告した結果眠っていただく点滴を実施しました。
高齢者の方だけでなく、食事が食べられないことはせん妄に大きな影響があるものなんですよね。
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