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「ごめん! 待った!?
水貴!」
私は彼に駆け寄る。
そう、彼とは水貴のこと。
実は私、倉橋柚羽は水貴の―……、
彼女なのです!!
「うちのクラス、ホームルーム長引いちゃってさ!!」
そっと水貴の顔を覗き込む。
その顔は、少し怒っているような、不機嫌そうな顔にも見えた。
「あれ?
水貴く~ん?」
水貴の前で手をフリフリとかざす。
「あのさ……、」
水貴から不機嫌そうな声が返ってきた。
「なーによ、もう!
そんなに不機嫌にならなくても!!
なんかあったの?」
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