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「何?改まって、気持ち悪いよ。」
と遠藤さん。
「お前には改まって頼んでねーよ。イトちゃんにだよ。」
「えっ?私?なんですか?」
「うん、二人にさ、二次会を頼めないかと思って。」
「・・・。二次会?」
「うん、もうお互いの友達って割と結婚してて、家庭を持ってたり子供がいたりするんだよね。でも、お祝いだからって、披露宴とか二次会に出席してくれるじゃん。そういう家庭のある人にはさ、頼めないから独身の人に頼みたい訳。」
澤田さんの話はもっともな気もする。
「でも、私、二次会って行ったことないから、何をすればいいかわからないんですけど。」
やんわりお断りモードになってみる。
「だから、ジロさんと一緒にお願いします!!」
滅茶苦茶笑顔で押してくる彩子さん。
これが今日の本題だったのか。
この断り辛い状況。
ここでどう断ればいいのかしばし思案・・・。
「ふ~ん、こっちはいいよ。」
はい?
遠藤さんは、初対面の私と二次会頼まれて平気なのか!!
顔をあげてマジマジと見てしまう。
「えっ、僕と一緒じゃイトちゃんは不満かな。」
そんな言い方されると断り辛い。
「えっと不満とかじゃないんですけど、遠藤さんお一人でされた方がいいのでは?」
「不満じゃないなら決定!!一緒にやろうね!!」
目尻に皺を寄せてニッコリ。素敵なスマイルだ。
「「ありがとう!!イトちゃん!!」」
澤田さんと彩子さんがハモル。
私、了承してないよね?
してないよね!!!!
ハメラレタ!!!!!
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