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あまりの恥ずかしさに私は、下を向いてチョコムースを咀嚼する。
でも、今起きたことに頭がいっぱいで味なんて全然わからない。
味わう余裕もないうちに全部食べ終えてしまった。
「皆、食べたことだし、この後ってどうするの?」
動揺してるのは私だけみたい。
遠藤さんが普通に澤田さんと彩子さんに聞いてる。
「俺と彩子はデート♪」
「イトちゃんとブラブラするから、男は男同士で楽しんだら?」
正反対のことを言う澤田さんと彩子さんはある意味息がぴったりだ。
「こういう時って、どうするもんかな?」
遠藤さんに聞かれたのは私。
「じゃぁ、今が12時半だから、3時くらいまで男子チームと女子チームで別れて、その後どこかに集合すればいいんじゃないですか?」
ほんの思いつきで言うと、澤田さんが
「えー、男同士でこんなところで何して2時間半も待てばいいんだよー」
と叫ぶ。
「それ、いいね。そうしよう。欲しいモノがあるから名古屋に行きたいって言ったの隆じゃん。ジロさんに買い物付き合ってもらったら?」
「・・・。彩子と買い物したかった。」
まだブツブツ言ってる澤田さんを置いて、さっさと立ち上がる彩子さん。
「じゃーねー。」
「あっ、お金って澤田さん?」
私が聞くと
「いいからいいから。」
と彩子さんにひっぱられる。
「ご馳走様でした。また後で!!」
頭を下げて彩子さんについて行く。
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